DFx 包括的設計

製品設計段階において、Chain-RayはDFx、つまり"卓越性のための設計"の考え方を採用しています。

製品ライフサイクルのさまざまな側面（“x”）を事前に考慮します。これには製造、組立、検査、修理、コスト、環境などが含まれます。設計プロセスの初期段階からすべての側面を見渡し、“x”のために設計します。

なぜDFxの原則が重要なのでしょうか。例えば、製品を修理する際に、本体背面のネジが小さすぎ、しかも数が多くて分解に非常に多くの時間と手間がかかることが判明したらどうでしょうか。あるいは、当初もっとも安価な材料を選んだものの、その材料の製造・加工コストが高すぎることが後になって分かった、ということもありえます。

要するに、これらの問題はDFx設計原則を守ることで回避でき、以下のことを可能にします：

• 製品図面の変更回数を減らす
• 製品の市場投入までの時間を短縮する
• 製品全体のコストを削減する
• 製品の品質と信頼性を向上させる

設計段階で問題を早期に解決することで、不良品が市場に出回ることを心配する必要がなくなります。

DFxの実例は以下のとおりです：

• Product Design for Manufacturing (DFM)
  製品設計における製造面とは、プラスチック射出成形、金属加工、金属ダイカスト、金属粉末冶金、ロストワックス鋳造、金属インジェクション成形などの機械部品の製造・加工技術を指します。しかし、それぞれの製造技術は精度、コスト、難易度が異なるため、お客様の望む製品が適切な方法で製造可能かどうかを情報提供する必要があります。したがって、製造・加工技術を設計段階に統合することで、製造コストの削減、製造・加工時間の短縮、そして望ましい製品の製造・量産化の確保に役立ちます。

• Product Design for Assembly (DFA)
  設計段階の初期から組立面を考慮する必要があります。製造と組立は補完関係にあり、DFxプロセスの重要な部分であり、DFM/Aと呼ばれます。これにより、組立部品数の削減や簡易な組立方法の採用を行い、組立効率の向上、組立不良率とコストの低減、および組立品質の維持を図ります。

• Product Design for Inspection (DFI)
  DFM/A（製造と組立）に比べ、DFI（検査のための設計）はDFxプロセスで最も見落とされがちな側面です。適切に考慮しないと、製造の後工程で顧客が大幅なコスト増に直面する可能性があります。そのため、検査のための設計を設計段階に取り入れ、機械部品が検査しやすく、国際規格の要件を満たすことを確実にします。実際、Chain-Rayは1元硬貨程度のサイズやそれ以下の極小の機械部品の検査にも豊富な経験を持っています。

• Product Design for Maintenance (DFR)
  DFR（設計段階における修理のための設計）は、DFS（サービスのための設計）とも呼ばれ、消費者がメーカーのアフターサービスにますます注目するという考え方です。製品設計段階で保守効率を向上させることを考慮するだけでなく、製品の信頼性を確保し、メンテナンスサービスや交換部品のコストを削減することを意味します。

• Product Design for Cost (DFC)
  製品設計が製品コストの75％～85％を決定することをご存知ですか？このため、近年多くの企業が製品コストを意識した設計、すなわちDFCに注目しています。コストは製品の競争力と企業の収益性にとって重要です。設計段階でのDFCは、材料選定、製造、組立、検査、保守に至るまでを考慮します。Chain-Rayはコスト見積もりモデルを用いて正確な計算を行い、コスト削減を念頭に置いた最も効果的な設計を提供します。
  
  例えば材料について考えてみましょう。お客様の要望に応じて複合材料を選定する場合、Chain-Rayはその複合材料の特性に基づいて適切な製造・加工方法を判断します。そして、各製造プロセスに対応したDFMの観点を取り入れて設計を行います。要するに、それがDFCの考え方です。
  
  さらに、Chain-Rayはプラスチック材料・金属材料合わせて25,000点以上の素材データベースを保有しています。加えて、世界中の200社以上のサプライヤーと連携し、社内エンジニアチームとともに製品設計から量産までを支援します。Chain-Rayは各段階でお客様に最も満足いただけるコストパフォーマンスを提供できます。

• Product Design for Environment (DFE)
  国連による消費者の環境持続性への意識の高まりを受け、DFE（環境のための設計）の原則は、企業が環境パフォーマンスを向上させ、グリーン競争力を高めるための有効な手段となっています。したがって、DFEの原則は常に組み込むべきです。
  
  実際、EU内のいかなる国でも自社製品を販売したいメーカーはCE認証を取得する必要があります。さらに、そこに含まれるErP試験は、製品の環境影響に関するライフサイクル評価レポートの開示をメーカーに求め、製品の環境性能を改善することを目的としています。幸いにも、DFEの原則に従って設計された製品は自然にErP試験基準を満たすため、EUでの販売に際して追加の懸念が少なくなります。

DFxにおいては細部が極めて重要です。DFx原則の実行はエンジニアの豊富な経験に依存します。Chain-Rayでは、社内で働く機械設計エンジニアに対して8～10年の関連実務経験を求めています。Chain-Rayの設計エンジニアは金型エンジニア、工程エンジニア、品質エンジニアと連携して業務を行います。Chain-Rayはお客様に対して、品質、効率、費用対効果を考慮した詳細で包括的な設計サービスを提供し、高い顧客満足を維持できるよう支援します。